―ピヨピヨ保育園のめざすもの―
社会福祉法人ピヨピヨの会ピヨピヨ保育園は、父母、職員など多くの人たちの願いと長い運動のなかで、2011年4月1日、常盤の地に、認可園として開園しました。
「ピヨピヨ保育園」は、働く父母の乳幼児保育の強い要求の中から、1968年材木座地域に「無認可保育所」として発足しました。以来、子どもの発達保障を第一に、「預ける」「預かる」ではなく、「共に子どもを育て、大人も共に育つ場に」と、父母・職員・関係者が学び合い、協力し合いながら、認可園に先駆けて「産休明け保育」、「障がい児保育」、「長時間保育」、「一時保育」を実施してきました。
私たちは材木座、由比ヶ浜時代の40年余に渡る「ピヨピヨ保育園」の歴史を誇りに思い、さらに発展させます。創設時の「働くお母さんを守り、子どもと平和を守る」という初心を私たちの信念として、日本国憲法と児童憲章の精神が生きる保育行政の前進、平和で暮らしやすい社会をめざします。
こどもの発達と幸せの保障を追求する「さくら・さくらんぼ」の保育をはじめとする多くの先人の保育を学び、実践し、「ピヨの保育」を作ります。保育の基礎は、安心と心地よい環境の中で、子どもの力と意欲を引出し、どの子も育つことです。子どもが自然と地域の文化の中で、仲間と遊び、生活し、自らの体験を積み上げ、発達の順序に従って身体、心、脳が育ち、豊かな個性が花開く一人ひとりを大切にした保育をめざします。
より良い保育をめざし、それぞれの職員が自分で考え、行動し、互いに高めあえる職員集団を作ります。親と職員が学び合い、知恵と力を合わせ、子どもたちを守り育てる大人集団を作ります。ここに関わる全ての人の尊厳が大事にされ、自由で民主的な保育と子育ての輪を広げ、地域に根ざし、開かれた保育園をめざします。
―ピヨピヨの会の理念―
安心の保育で幸せな人生の土台をつくります。
信頼で結ばれた育ち合いの輪を地域へ広げます。
ありのままの自分を肯定し、失敗から学び、目的を持って歩む力を育みます。
必要とされる喜びと、共に成長する機会を作ります。
1968年 |
昭和43年 |
・ 4月 ピヨピヨ共同保育園誕生。(材木座 青木宅2階 園児4名) ・ 梶田三四初代園長就任。 ・ 保育ママ制度(県からの委託)を利用してゼロ歳児保育所として出発。 |
1970年 |
昭和45年 |
・ 保育ママ制度による運営を解消、共同保育所として市より認められる。 ・ 春 須田宅へ引越(材木座3丁目) ・ 秋 沖崎宅へ引越(材木座5丁目) |
1971年 |
昭和46年 |
・ 2・3歳児保育開始。第2保育所開設(福本宅2階・九品寺角) ・ 第2保育所引越(川崎宅・臨海学園前) |
1972年 |
昭和47年 |
・ 0歳児クラス 福本宅へ引越し |
1973年 |
昭和48年 |
・ 第3保育所開設(村木宅) ・ 家賃全額支給 |
1975年 |
昭和50年 |
・ 第2保育所引越し ・ 市長より保母慰労金(7,000円x11人分)。 ・ 市から保健婦派遣。在園児最高57名。 |
1976年 |
昭和51年 |
・ 県無認可保育所助成答申 (ピヨピヨ定員39名で該当せず、再度交渉。第1と第2、別々の扱いを受けることで助成実施決定) ・ 長時間保育手当、保育士に支給開始。 |
1977年 |
昭和52年 |
・ 第2保育所引越し ・ 初めて男性保育士採用 |
1978年 |
昭和53年 |
・ 創立10周年記念大運動会開催。 ・ 10周年記念文集発刊。 |
1982年 |
昭和57年 |
・ 父母会、カンパ活動に奔走 ・ パート職員、家庭待機体制とする ・ 第1保育所引越し(材木座1-4-4) |
1984年 |
昭和59年 |
・ 無認可三園の父母会、保育料値上げ反対運動 ・ 鎌倉の保育をよくする会発足 |
1986年 |
昭和61年 |
・ 第1次共同署名参加(鎌倉駅周辺街頭署名) |
1988年 |
昭和63年 |
・ 保育要求決起集会参加 ・ 創立20周年記念の集い (鎌倉若宮荘にて200名参加) |
1989年 |
平成元年 |
・ 梶田園長退職、佐藤鈴江園長就任 ・ 無認可保育園に消費税課税される |
1990年 |
平成2年 |
・ 第1保育園移転(磯部宅 材木座6丁目) ・ 消費税課税について市・税務署と協議し、課税取り下げとなる。 ・ 第1保育園避難用滑り台設置 |
1991年 |
平成3年 |
・ 任意団体ピヨピヨの会設立。理事長 高橋良治 |
1992年 |
平成4年 |
・ 第2保育園新設のため第1保育園へ移転し合併保育となる。 ・ 園児の(歯科・眼科・耳鼻科)の検診費補助開始 |
1993年 |
平成5年 |
・ 鎌倉の保育をよくする会結成(無認可連絡会、市立・無認可保護者会、鎌倉市保母分会) |
1994年 |
平成6年 |
・ 施設設備費150万円の予算がつく。 ・ 乳幼児医療費無料化「求める会」結成 街頭署名 市長交渉を行う |
1995年 |
平成7年 |
・ 佐藤園長退職、橋本志津恵園長就任。 ・ 認可に向けての要望書提出。無認可三園で市長と会談。 |
1997年 |
平成9年 |
・ 「一法人三施設」に向け、社会福祉法人設立準備会発足。 (無認可三園で協力し、法人と保育園作りを始める) |
1998年 |
平成10年 |
・ 3月 社会福祉法人「新しい芽の会」認可。 ・ 4月 大船ひまわり保育園(旧大船第一共同保育園)開園。 ・ 11月 ピヨピヨ創立30周年記念祝賀会(市社会福祉センターにて) |
2000年 |
平成12年 |
・ 「臨海学園」を買い取り、福祉総合施設にとの計画。その中にピヨピヨ保育園を含める話がでるが、千代田区と折り合わず頓挫。 |
2002年 |
平成14年 |
・ 材木座から由比ヶ浜の仮設園舎に移転。「新しい芽の会」から離脱し、「一法人一施設」に方針を変更。 |
2004年 |
平成16年 |
・ 泉水橋市営住宅跡地を市が斡旋し、保育園施設に向け努力するが、近隣住民の同意を得られず、断念。 |
2007年 |
平成19年 |
・ 深沢小学校体育館横の空き地が提案されたが、反対があり、撤回。 |
2009年 |
平成21年 |
・ 材木座保田邸を借りて園舎を作る案が浮上。安心子ども交付金の受け皿として、NPO法人ピヨピヨの会を設立。 ・ 12月 近隣住民の同意を得られず、断念。 |
2010年 |
平成22年 |
・ 常盤のネッツトヨタ跡地を借りることができ、社会福祉法人設立の手続きを進める。 ・ 8月 施設建設工事入札。幼児棟は(株)斉藤建設、乳児棟は(有)三橋工務店に決定。 ・ 10月18日 社会福祉法人ピヨピヨの会認可。 |
2011年 |
平成23年 |
・ 3月26日 新園舎で卒園式。 ・ 3月31日 新保育園施設認可。 ・ 5月22日 新園舎完成を祝う会。 ・ 7月1日 梶田三四先生逝去 (95歳) ・ 高橋理事長退任。梶田義煕理事長就任。 |
2016年 |
平成28年 |
・ ピヨピヨ保育園OB会発足。 |
2018年
2019年 |
平成30年
令和元年 |
・ 3月31日橋本園長退職、熊倉洋介園長就任。橋本は理事就任。 ・ ピヨピヨ創立50周年記念祝賀会(園舎にて) ・ 6月14日梶田理事長が退任し評議員に就任。橋本志津恵理事が理事長に就任。 |